MISSIONS / 作戦

2017/2/26(sun)rendez-vous mission vol.2 “SPEED OF LIGHTS meets KISS THE WoRLD”

SPEED OF LIGHTS 2017年初のミッションはhide with Spread BeaverのDIEさん率いる”KISS THE WoRLD”を迎えてのランデヴーミッション!

2/26に行われた”SPEED OF LIGHTS meets KISS THE WoRLD”のオフィシャルライブレポートをお届けします。

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2017/2/26
SPEED OF LIGHTS
ライブレポート

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地上服のパイロット達がセッティングを終えステージから姿を消して間も無く、客電が落ちステージからは聞きなれないSEが流れ始めた。そして低い声のナレーションがそれに続く。

「西暦2017年、昨年夏の初飛行以来順風満帆の飛行を続けている宇宙船SPEED OF LIGHTSは現在、エビッスー銀河クラブエイム星雲付近を航行していた…」

SEが聞き慣れたテーマに変わり、SOLAのロボットボイスが響き渡る。

「航海日誌223、本日のミッションはスーパーポジティブロックユニットKISS THE WORLDとのランデブー! マモナク、ランデブー地点に到着します・・・」

ここで突如衝突音と共に照明が赤く変わり、アラームが鳴り響いた。

「エマージェンシー、エマージェンシー D101次元より突如小惑星、アステロイド帯が進行方向に出現!
本船との衝突を避けるため、パイロットは緊急配備につけ!」

こうして4人のパイロット(メンバー)達がステージに呼び込まれ、声援に応えながらそれぞれのポジションにつく。緊迫感のあるSEとパイロットの登場がフロアの高揚感を更に高める。そしてSOLAが早口で捲し立てる。

「回避アルゴリズムC-226α発動!
ランデブーミッションを中断!セットリスト変更!危険地帯離脱を最優先せよ!ワープアクション開始!」

ここでコマンダーCUTTから第一声「行くぞ恵比寿ー!危険地帯を離脱するため、1曲目”WARP”!」

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今回の1曲目は初飛行以来続いていた3,2,1カウントダウンからのSPEED OF LIGHTSではなく、WARPからだった。今日のミッション(ライブ)はこれまでのような自己紹介的なものではなく、そこから一歩進んだものになるという意思が感じられるオープニングだ。

変拍子を駆使したテクニカルかつポップなWARPは、途中ジャズ的アレンジを挟むなどオモチャ箱的遊び心に富んだ楽曲。コーラス部のクルーとの掛け合いの息もぴったりで、これまでのライブでしっかりと関係の基盤を築き上げてきた事が伺える。

続く「宇宙無双」はVJS2016で初披露されたパンキッシュな楽曲だ。キャッチーなサビメロと特徴的なツーバスを含むリフが刺激的で、曲中では旗振りパフォーマンスも行われ、アグレッシブな2曲がオープニングを飾った。

突如暗転し鳴り響く轟音が音程を下げていく。着陸音のようだ。しばらくして明転すると、そこにはヘルメットを脱いだパイロット達4人がいた。

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ここからパイロット達のリラックスしたMCを挟み
「Weightless Flight」「Code7716」を続けて演奏。Weightless〜はどこか切ないメロディーにギターロック的アレンジを施したヴァース部、そしてタオル回しと高速リズムが絡み合うアグレッシブなコーラス部のギャップが楽しく、フロアを更に加速させる。Code〜はクールで幻想的なイントロから絶妙な複雑さが心地よいリフ、そのままラップ的なボーカルへと続くヴァース部、そしてこれまたポップな4つ打ちアレンジと手を振り振りのウェイビングが楽しいコーラス部が中核を為していて、どこか俯瞰的な世界観がセットに広がりをもたらす。Code〜は紅一点SHOKOの作曲という事で、どこか女性的な抱擁力を感じさせる楽曲だ。

サードシングルからの2曲を披露し存分に音楽性のバラエティを見せたところで再びMC。内容は今回KTWとのランデブーを断念し、地球へ帰還するという。フロアを二つにわけてクルーが歌う中間部パートのレクチャーから、M5 HOMEへ。三拍子のマーチングアレンジによる高揚感と、大きなメロディに変わるコーラス部が特徴の楽曲だ。中間部ではフロアは見事なコーラスを聴かせ、どこまでも登っていくようなキーボードソロから、楽曲は壮大に締めくくられた。音源のものよりも後奏が短いアレンジになっていた。

IMG_0310_7226そのままドラムが情感的なリズムを鳴らし始め、ノスタルジックなピアノが続く。新曲「Trapped In Time」
シンプルでエモーショナルなバラードだ。一種類の循環コードにほぼ繰り返しのメロディのみの楽曲だが、多彩なアレンジが背景を次々に変えていき、シンプルさを強みに見事に昇華させていた。ラストはオープニングと同じリズムに戻り、「時にとらわれて」というタイトルを表現していた。

暗転からSOLAのロボットボイスが入る
「苦肉ノ策ダッタ地球ヘノ帰還ミッションモ、ワームホール途中デ時間ノ枠ニトラワレ、光子エネルギーノ漏洩ニヨリ遂行ヲ断念、SPEED OF LIGHTS号ハ、コノママ虚空ノ宇宙ニ彷徨イ続ケル運命ナノデショウカ、、、」

ここでアラーム音と明転、明るいSPEED OF LIGHTSのテーマが鳴り響く。

「ランデブー予定ノKISS THE WORLD号ヨリ、コードネームD・I・Eト呼バレルエイリアンガ我々ノ救出ミッションニ出発シタトノ連絡アリ!現在時空ヲ知ラセルタメ、クルー全員、専用ノ小型スーパーコンピュータ、通称「スーマーホー」マタノ名ヲ「ケーイーターイー」マタノ名ヲ「デーンーワー」ヲトリ出シ、付属ノライトヲ点灯、人工ノ星空ヲ完成サセヨ!1ツ1ツノ光ヲモチヨリ、大キナ光ノ星空ヲ完成サセヨ!」

つまりクルーのスマホのライトを点灯させ、フロアに光の星空を作るという試みである。ステージ上のパイロット達も自らのiPhoneを取り出し、LEDライトを点灯させ、フロアのクルーにも点灯を促す。近年ほとんど誰もが持つであろう日常的なデバイスを使った演出は日常と非日常の境界を曖昧にするようで、ユーモアも感じられ、印象深い一体感を会場にもたらした。

IMG_0608_7226その光の数と強さが頂点に達した時に、RUI-ZとJUNYAがリズムを鳴らし始める。そしてステージにはなんと!SOLのオレンジの地上服を身にまとったDIEが登場した。そしてパイロット一人一人を救助するような仕草。SOLの地上服で登場する事は予定になかったようで、パイロット達も驚きながら笑っている。そして驚きはそれに留まらず、DIEがオレンジの地上服を脱ぐと、、、そこにはDIEが愛する中日ドラゴンズのユニフォームが!二重三重のサプライズに会場のボルテージが一気に高まる。そして始まった楽曲はCUTTの楽曲として2013年に発表され、その後KISS THE WoRLDの楽曲としても発表された「THE FUTURE IS CALLING ME」。まさにこのシーンにふさわしい楽曲だ。

楽曲が中盤に差し掛かるとDIEは愛用のクロノスからショルダーキーボード、通称ショルキーに持ち替えアグレッシブにステージ前方へ。そしてなんとSHOKOもショルキーに持ち替え負けじと前へせり出す。かなりレアだと思われる二台のショルキーによるキーボードソロバトルが始まった!

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最高のエイリアン・コラボレーションを繰り広げたDIEに謝意を述べつつ送り出し、ラストはセルフタイトル曲「SPEED OF LIGHTS」
物語性に富んだ今回のステージを締めくくるような構成で、中間部ではパイロットのソロ回しも設けられ、バンドとしての一体感をより感じさせた。

鳴り止まないアンコールの中、SOLパイロットとKISS THE WoRLDのメンバーが登場。CUTTがKISS THE WoRLDへの参加がSOLの大きなヒントになり勇気をもらったと感謝を伝える。最後はSOLとKTWのメンバー全員によるセッション「ROCKET DIVE」を演奏。DIEがキーボードを奏で、木村世治がSOLの旗を振り、OKAHIROがファンキーな眼鏡を装い客席を盛り上げ、MAD大内は全身緑色のエイリアン「ミドリカワさん」となってステージを駆け回る。どこまでもポジティブでハッピーなイベントは、笑顔と感動に包まれてこうして幕を閉じた。

次回のランデブーミッションは5/12「SPEED OF LIGHTS meets Dacco」進化を続けるSPEED OF LIGHTSの飛行に次回も是非搭乗したい。

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(All photos by KAYO)

–次回ランデブーミッションチケット予約受付中!–
rendez-vous mission vol.3 “SPEED OF LIGHTS meets Dacco”
日時:2017年5月12日(金)
会場:恵比寿club aim
出演:SPEED OF LIGHTS / Dacco
時間:OPEN18:30 / START19:00
料金:adv¥3,900 / day¥4,400 (D別)
TIGETより予約受付中!
https://tiget.net/events/10561
入場順:1.TIGET予約(整理番号No.1~)→当日券
主催/企画:Project SOL
制作:@works project
問い合わせ:恵比寿club aim 03-5422-6657

[2016-12-12]